グリーンバナー 緑の対談 第4回

参議院議員(自由民主党)
参議院自民党政策審議会 会長

鶴保庸介 氏

衆議院議員(民主党)
農林水産委員会委員

岸本周平 氏

一般社団法人
グリーンバナー推進協会

事務局



鶴保庸介 参議院議員
東京大学法学部卒。代議士秘書を経て、当時最年少の31歳で参議院議員初当選。国土交通大臣政務官、国土交通副大臣、参議院議院運営委員長などを歴任。自民党観光立国調査会事務局長も務める。

事務局 今、日本の森林の木の蓄積量が飽和状態に来ており、木の伐採が自然破壊につながっていた過去とは逆に、林業を活性化することが森林荒廃を止めて森林の公益機能を高めるために必要な時代に来ています。また、政府の地球温暖化対策では2030年までに森林のCO2吸収量を増やすことで今よりも2%分CO2の総排出量を削減する計画を発表しています。さらに地方の中山間部の活性化という点でも森林保全と林業の活性化は重要なテーマになっています。
こうした時代の背景のなかグリーンバナー推進協会は活動を始めたわけですが、今日は自民党と民主党の代表として、お二人に日本の森林の未来について話し合って頂きたいと思います。
岸本氏 私は民主党で農林水産の担当責任者をしていることもあり、林業の大事さは分かっていて視察にもよく行かせていただいています。私の地元の和歌山県は代々立派な林業家がおられた県なんですけど、林業がビジネスとして成り立たなくなっているということが大問題

岸本周平 衆議院議員
東京大学法学部卒、大蔵省入省。大蔵省主計局主査、財務省国庫課長など歴任後退官。トヨタ自動車部長と内閣府政策参与を兼務した後、2009年に衆議院初当選。以後、当選3回。


になっています。一時、和歌山県では若い人が山で働く事を促進するということでUターンとかIターンといって緑の雇用を制度化してやっていました。これは、働く人は200万円とか300万円といった年収が保障されるのですが、実は林業を経営している人は個人でも企業でもそうですが、全く儲からないのです。
先般は三重県の速水林業という最先端の取り組みをされている会社に伺ったのですが、非常にレベルの高い経営をしている速水さんをして年収が働いている人より低いくらいのようです。昔は山持ちはお金持ちでしたから資産を使って多角経営を行って、今は他の事業の利益で山を維持するというボランティアみたいなかたちになっているのが現実です。
これをまず直して、ビジネスとしてやっていけるようにするということが一番大事です。単に国が補助金漬けにするということではだめです。たとえば相続税の問題では、今の森林の評価額がべらぼうに高くて払うお金がないから廃業してしまわざるを得ない現実もあります。民主党政権のときに相続税猶予の仕組みを中小企

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