大阪府民885万人の生活環境を支えている大阪の森のこと、意外と知らないことばかりです。大阪府森林組合の協力を得て、大阪の森の今の姿をお伝えします。ぜひ、大阪の森の魅力を再発見してください。
大阪の森の特徴を知る
特徴1. 大阪府の森林面積は大阪府全体の面積の約1/3で、地図の通り大阪平野を取り囲むような形の位置にあります。どこの都市からでもクルマで30分走れば森林に行き着くというのが大阪の特徴です。
特徴2. 大阪市の一人あたりの公園面積は全国の政令指定都市で一番少なく、緑被率は10%で主要都市のなかで最低水準になっています。一方で二酸化炭素の排出量は大きく、都市部を取り巻く森林の役割は他の都道府県より大きいのが特徴です。
特徴3. 大阪府の森林の98%が民有林で、国有林や府有林など公有林は2%しかありません。これは全国平均よりも大幅に低く、森林の整備や保護に民間の力が必要なことを示しています。
番外編 ほとんどの都市部から山が見えるのに、「大阪には山がない」と思っている府民が多いこと。
守ってください、大阪の森。
大阪の森林は、地図にある通り3つの山系に分かれますが、どのエリアもそれぞれ特徴のある豊かな生態系と水を創り災害から885万人の府民を守る公益機能を役割として持っています。
「水都」と呼ばれる大阪市の水はこれらの森林が育んでいます。また、大きな水害からもこれらの森林が守ってきました。
しかし今、府民が大阪の森に目を向けなければ、安心して生活できる環境は少しずつ奪われていきます。
大阪の森の生態系
 大阪の森がもつ豊かな生態系を、ごく一部ですが紹介します。ご覧の通り、都市部を取り囲む森林の中には、これだけの動植物が生息しています。
 大阪の森は、私たち大阪府民の生命を支える水を育み、水害から生活を守っています。そして、その森が持つ機能は、植物を中心に、昆虫、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、微生物などあらゆる生物がそれぞれの役割を果たすことで成立しています。
 ときには大阪の森の生き物たちのこと、考えてみませんか?

北摂山系の森
 箕面市北部の国定公園は、大都市近郊にありながら、約1,100種の植物と3,000種の昆虫を数える「生態系の宝庫」です。また、北摂の森には国の特別連年記念物のオオサンショウウオや、天然では絶滅が危惧されている大クワガタも見られます。
和泉山系の森
 和泉山系は大阪府と和歌山県の県境にあり、自然が健全でないと生息できないオオタカも運が良ければ見ることができます。モモンガや野ウサギも山歩きで見かける動物。もともと日本にはいないアライグマが野生化して繁殖している姿も見られます。
金剛生駒山系の森
 生駒山系は大阪府と奈良県の県境にあり、日本で最も長い山里文化の歴史をもつ地域のひとつです。自然と人の共生の歴史が今も森のあちこちに息づいています。また、標高1,125mの金剛山では、季節ごとに様々な美しい草花をみることができます。

大阪の森 絶景スポット
 大阪では都心部を中心に外国人観光客が急増していますが、少し都心を離れればこんな絶景が私たち大阪府民を待っています。
 ここに紹介したのはごく一部ですが、大阪には四季折々の美しい自然が溢れていることを改めて知っていただきたいと思います。守るべき自然は、すぐ近くにあります。

北摂山系の森
 箕面市の明治の森国定公園や府立北摂自然公園など豊か自然が保護されており、たくさんの見どころがあります。

箕面の滝

能勢町長谷 棚田

能勢町 深山
和泉山系の森
 和泉葛城山の山頂は絶好の夜景スポットとして知られています。また飯盛山の山頂は港に入る船が眺められる雄大な絶景です。

和泉葛城山 展望台

和泉葛城山 夜景

岬町 飯盛山山頂
金剛生駒山系の森
 5月の生駒葛城山のつつじ、紅葉のほしだ園地は息をのむ美しさです。また、交野山の山頂は奇跡のような巨石から大阪を一望できます。

生駒葛城山 つつじ

交野山山頂 巨石

交野市 ほしだ園地

家族で行ける山歩きコース
 大阪の森を知り尽くした大阪府森林組合の皆さんに、ファミリーや初心者にお奨めの森歩きコースを選んでもらいました。
 また、森が私たちの生活に大きな影響を与えていることを知るスポットも教えてもらいました。もう少し深く森のことを知るきっかけになればと願っています。
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プロが教える森のチカラ
 木が持っている自然の力と私たちの生活とのかかわりを知ることができるスポットを紹介します。
 木は私たちの生活環境を陰で支えてくれています。そしてまた、私たちの助けがなければ森は滅んでしまう弱い存在でもあるのです。
整備された人工林と荒廃した放置林
 左右とも和泉市の父鬼山にある人工林です。
 左は地権者が明確でなく放置された人工林です。下草がなく地表が雨に浸食され崩壊寸前です。右は3年前に森林組合が間伐をして整備したところで、下草が生え日当たりも地表の保水力も高まってきています。
 森林は人が少し手を貸すことでたくましくよみがえっていきます。
 父鬼山にある理想的な人工林です。間伐や枝打ちなどの整備が進められ、適切に管理された人工林は、災害を防ぎ、二酸化炭素を効率よく吸収するなど私たちの生活に多くのメリットをもたらしてくれます。
土砂災害を食止める巨木の力
 左の写真2点は、貝塚市・和泉葛城山の林道・本谷線沿いにある、木がしっかり岩を抱いて土砂崩れを食い止めている姿です。こういう強い木がない急斜面や崖は右の2点のように脆く、崩落事故が起こりやすいです。
 森林のあちこちで、このように踏ん張って土砂災害や水害を防いでくれている樹木がいることを忘れずにいたいですね。

巨大人口を抱える大阪府の水と空気を育む大阪の森でも、いま確実に森林荒廃が進んでいます。
当協会は、皆さまに無理なく森林保全に参加いただけるよう今までになかった新しいプログラムを用意しました。
カラダがよろこぶ、森がよみがえる、野菜&フルーツの定期宅配
「森の恵」 をぜひお試しください。